【自然】

静間川・三瓶川およびその支流周辺に平野部を有するものの、その大部分は中山間地である。
 この2つの主要河川は上水・用水の水源であると同時に、三瓶川は市部を貫流しているため都市公園的景観を、静間川は田園景観を構成する一要素の側面も併せ持っている。
 また、逢浜川(大屋~五十猛)を除いて4町の河川は、すべて静間川の支流となり下流域の田代(でんだい)を潤し、日本海に注いでいる。

 【名勝】

忍原峡(おしばらきょう)/川合町。忍原川が作る峡谷の景観美。地元住民の力で、一定の整備がなされています。

鶴府山(つるぶさん)/川合町。物部神社の御祭神「宇摩志摩遅命(うましまじのみこと)」がこの石東の地を平和で豊かな地域とするため、鶴に乗って御降臨されと言われており、その山を鶴降山(現在の鶴府山)といいます。山頂には今も国見をされた場所と伝えられている遺跡が保存されています。

鬼岩/大屋町。鬼が郷を造り(鬼村)、露頭岩盤はその爪跡と言い伝えられ、角折と呼ぶ地名も隣接します。松くい虫により、往時の松林に囲まれた風情は損失されていますが、近年地元自治会で保存整備し小公園を設け、来訪者も出始めています。

 

鬼岩002

 

 【旧跡】

鶴ヶ城跡/川合町。旧川合中学校付近。江戸期、吉永藩の藩主として会津若松から着任した加藤氏は、藩政改革の中で産業振興に努め、三瓶牛の放牧など、現在の本市の産業基盤を築きました。

久利城跡/久利町。久利氏が、石見国司から郷氏職を任じられ、10世紀には土着し、戦国時代まで司っていました。

門前町/大田町。旧山陰道沿いに古刹(古寺)が建立され、特に江戸期は出雲国と銀山を結ぶ交通の要衝の役割を果たし、商家・民家が集積していた名残があります。

 【民俗行事 他】

 

仮屋行事/大田町。正月に歳神を迎える行事で15日ごろ自治会ごとに行われます。一年間の無病息災・厄除け・子供の成長を祈ります。

 

彼岸市/大田町。室町時代頃社寺の祭礼や法要の時に開かれた門前市が起源といわれています。当時は、春の彼岸に「市」を開いていたようですが、明治37年大田町の制施行を記念して、秋の彼岸市も開かれるようになりました。

 

負幟(おいのぼり)・高野聖(こうやひじり)/大田町。市指定文化財。大田町を2分する両八幡宮例祭の御神幸に町中にくり出します。

忍原神楽(おしばらかぐら)・大屋神楽/川合町・大屋町。明治初期に保存会が結成され、現在もその活動が続けられています。石見と出雲の両系統を合わせもつところに特徴があります。

物部神社(もののべじんじゃ)/川合町。本殿県指定文化財。社伝によると、物部氏が大和より石見に入国し都留夫(鶴府)の山に登って国見をされたと記されています。本殿は16世紀末に再建されていますが、古来より伝わる奉射祭(正月)・夏祭り・例大祭(秋)などの神事が、現在も受けつがれています。

  彼岸市物部神社001